お通夜の時間は何時から何時まで?参列・準備の流れとマナーもわかりやすく解説

急な訃報を受け、お通夜に参列した経験のある方は多いでしょう。お通夜は一般的には夕方から行われるイメージですが、何時から何時までなど決まりごとがあるのか疑問に感じたことはありませんか?そこでお通夜の一般的な時間のほか、お通の意味や当日の流れなども含めて紹介します。
目次
●お通夜とは
●お通夜の時間帯は何時から何時まで?
●お通夜当日の流れ
●参列者が気をつけたいお通夜のマナー
●遺族側が把握すべきお通夜のスケジュール
●證大寺のお通夜・葬儀
●まとめ
お通夜とは
お通夜の時間について述べる前に、まずお通夜とはどんなものかについて説明します。葬儀や告別式との違いについてなど、基本的なことを知っておきましょう。
お通夜の意味と役割
お通夜とは亡くなった方を埋葬する前に、故人のそばに遺族や友人などが集まって、ともに時間を過ごして亡き人と出遇い直しをして語り合うことです。もともとは夜通し行われていたので「通夜」と呼ばれるようになりました。また本来は「仮通夜」「本通夜」と2日にわたって行われるものでした。しかし現代では、1時間〜3時間で終わる「半通夜」の形式でおこなわれるのが主流となっています。
お通夜については、リンク先の記事でさらに詳しく説明しています。
https://shoudaiji.or.jp/baton/post463/
葬儀や告別式との違い
葬儀は仏さまとなられた故人さまに対し感謝を伝える大切な時間です。通夜の翌日の昼間に行われ、その後、出棺して火葬となるのが通例です。また告別式は、故人と最後のお別れをする式典のことで、焼香や祈祷、献花などが行われます。一般的には告別式は葬儀の直後に続けて行われるため、葬儀の中に告別式という意味合いも含まれていることが多くなります。ただし葬儀は宗教的な儀式であるのに対して、告別式は社会的な儀式とされています。そのため葬儀の後日に「お別れの会」として告別式だけが行われることもあります。
お通夜の時間帯は何時から何時まで?
現在主流で行われている半通夜形式のお通夜には、一般的な開始時間と終了時間があります。まただいたいの所要時間も決まっています。
一般的な開始時間と終了時間は概ね18時~19時
お通夜の開始時間は、地域などによって若干の違いはあるものの、概ねは18時〜19時頃となっています。また儀式自体の所要時間はおよそ1時間ほどですが、参列する人数が多いと焼香の時間が長くなるなど、ケースによって異なる場合もあります。お通夜の後に行う会食の「通夜振る舞い」は、約1〜2時間ほどとなるのが一般的です。よって、お通夜開始から通夜振る舞いまでを含めると、トータル3時間程度の時間となります。たとえば18時開始の場合、20〜21時頃が終了時間の目安となります。
家族葬や一日葬の場合の通夜の時間帯は19時半~20時頃が一般的
家族葬でのお通夜も、開始時間は通常のお通夜と変わらない場合が多いです。ただし参列者が少ないため、儀式の時間は40分程度とやや短くなります。通夜振る舞いの時間を合わせても、所要時間は1時間半程度となるでしょう。よって18時開始の場合は、19時半〜20時頃には終了となります。
一日葬とは、近年で出てきた新しい形式の葬儀で、基本的にお通夜は行われません。現代では親族だけなど参列者で少ないことも多く、何度も集まることを避けるために、お通夜を省略した一日葬という形式も増えてきています。とはいえ一日葬は、お通夜はないものの、葬儀や告別式の流れは一般と同じ流れとなっていることがほとんどです。
お通夜当日の流れ
お通夜当日の流れは、大まかにいうと、以下のような流れとなります。
(1)受付
(2)読経
(3)焼香
(4)喪主挨拶
(5)通夜振る舞い
参列する際には開始時間よりも早く会場に出向き、受付で香典を渡して記帳してから、着席して開始を待ちます。僧侶が入場して通夜が始まり、まずは僧侶による読経が行われます。読経の途中から焼香となりますが、その順番は、喪主→遺族→親族と、故人と縁が深い順に行うことになります。参列者は、自分の順番が来たら立ち上がって焼香を済ませ、喪主と遺族に向けて一礼するようにしましょう。焼香が終わったら、戻って着席します。読経や焼香が終わった後に、喪主による挨拶があります。その際に、通夜振る舞いがある場合は案内があるのが一般的です。通夜振る舞いは、よほどの事がない限り参加するのがマナーなので、なるべく参加するようにしましょう。
参列者が気をつけたいお通夜のマナー
お通夜に参列する際には、時間帯などについても気を付けたいマナーがあるので注意しましょう。
早すぎる到着や遅刻はNG?到着のベストタイミングとは
お通夜の参列者受付は、開始の30分〜1時間前に始まることが多いです。しかし到着が早すぎると、まだ準備が整っていない場合があります。弔問客として参列する場合は、開始の15〜30分前に到着して受付を行うのがベストタイムといえるでしょう。反対にギリギリに到着すると、遺族はすでに着席していて、挨拶をする時間がとれなくなってしまいます。
また遅刻はできれば避けたいものですが、お通夜は急に決まることが多いので、開始時間に間に合わなくても仕方ないとされるのが一般的です。
途中からの参列や焼香だけの参加する際の立ち振る舞い
お通夜の開始時間に間に合わず遅刻して、途中からの参加となっても仕方ないとされているものの、配慮は必要です。遺族に挨拶する際には、遅れたお詫びを述べるようにしましょう。
ただし2時間以上など大幅に遅れてしまう場合は、注意が必要です。お通夜は通常2〜3時間で終わるため、お通夜が終わっていることがあります。大幅に遅れる場合はお通夜の参列は遠慮して、翌日の葬儀に参加するなど、改めて弔問するようにしたいものです。
仕事や私用のため、お通夜の間ずっと居られない場合は、焼香だけすませて帰ってもマナー違反にはあたりません。また最近では、忙しい等の理由で、香典だけお渡しするというケースも見られます。その場合は受付が比較的空いている開始30分前位に行き、お悔やみの言葉とともに「香典のみで失礼させていただきます」など詫びるようにするのがマナーとされています。
退席のタイミングと挨拶のポイント
お通夜で焼香だけして退席する場合は、儀式の最中でなければ遺族に挨拶をしてから帰るようにしましょう。通夜振る舞いは、声を掛けられたら参加するのがマナーです。ただし長居は禁物で、短時間で切り上げるようにしましょう。帰る際には無言で帰らず、遺族に挨拶します。ただし遺族と長々と話し込むのはマナー違反で、手短に挨拶するのがよいとされています。
遺族側が把握すべきお通夜のスケジュール
お通夜を行うことになっても、基本的には葬儀会社が滞りなく進行するようサポートしてくれます。とはいえ遺族側としても気を付けたいことがあります。
開始時間の設定はどう決める?
お通夜を始める時間には、特に決まりはありません。遺族や僧侶の都合によっては、よくある時間帯から多少ずらしてもかまわないでしょう。しかし参列者への連絡や会場の設営などを考えると、あまり早い時間に設定することは難しいといえます。また参列者が勤務後に参列できるよう、配慮も必要となってきます。ただし家族葬でお通夜も身内だけで行う場合は、17時以前に開始するケースも見られます。
お通夜は何時までに終わらせるべき?
お通夜の儀式自体は、1時間程度で終了することがほとんどです。通夜振る舞いの時間を考慮しても、20〜21時頃には散会となるのが一般的です。最近ではお通夜を斎場で行うことも多く、その場合は時間に制限が設けられていることもあるので注意しましょう。
お通夜にやることチェックリスト
お通夜の設営や進行は、葬儀社がサポートしてくれるものの、遺族として行わなければならないことも数多くあります。お通夜の前や当日にやるべきことをチェックリストにしたので、スケジュール管理などに役立ててください。
【お通夜にやること チェックリスト】
●お通夜の前
□お寺に通夜や葬式⽇程の都合を確認する
□親族や関係者などに、通夜や葬儀の連絡をする
□⽕葬場の予約申込を済ませる
□⽕葬時間を確認してお寺へ報告する
□僧侶の精進落しへの出席を確認する
□初七日法要をいつ行うか、いつ納⾻するかなどをお寺と相談する
□お通夜および葬儀の僧侶の送迎の手配をする
□お手伝いしてもらう方を選出して依頼する
□お手伝いしてもらう方の食事や、通夜振る舞いの料理を手配する
□死亡届など行政手続きを行う
□自宅で通夜を行う場合は、祭壇を飾る部屋の家具類をどかす
□座布団や椅子の⽤意をする
□会葬礼状の⽂⾯と返礼品の数を確認する
□遺影を⽤意する
□棺の中に納めるものを決める
□納棺後の清めの準備をする
●お通夜当日
□僧侶控え室の準備ができているか確認する
□供物や供花の名札の確認や、並べる順番の確認をする
□お手伝いを依頼した方へ挨拶をする
□返礼品が届いているか確認する
□葬儀スタッフなどへの⼼付けを準備して渡す
□通夜振る舞い等の料理を確認する
□喪服などの服装がマナーに適っているか、確認する
□数珠を持っているか、確認する
□通夜終了後、返礼品の残数を確認する
證大寺のお通夜・葬儀
写真:船橋昭和浄苑 手紙寺で故人と向き合う女性
江戸川区にある證大寺では、本堂でお通夜や葬儀を行うことができます。お通夜前の安置も、現代ではロッカー式の安置所に置かれることが多いですが、證大寺なら本堂横にある書院に安置してもらえます。布団に寝かせて安置され、枕勤めの読経もしてもらえます。手厚く供養してくれることから、生前予約をして證大寺でお通夜や葬儀を行おうという方も少なくありません。
故人が亡くなると遺族は慌てて葬儀社を探すことになり、手配などで忙殺されてしまいます。しかし證大寺に決めておけば、電話一本で證大寺が全ての手配をしてくれます。最近では病院で亡くなった後、早く安置所に移動させるように急かされることもありますが、證大寺なら安置から引き受けてもらえるので安心です。また最近では省略されやすい仮通夜も行うことができ、故人と向き合う時間をしっかりとることができます。お通夜や葬儀を行う本堂は、厳かな雰囲気があります。また證大寺では、お寺のスタッフが遺族をサポートしてくれるので、「葬儀社にいわれるがままになって故人らしいお葬式ができなかった」という後悔もせずにすむでしょう。
證大寺では、埼玉県にある「森林公園昭和浄苑」、千葉県にある「船橋昭和浄苑」という2つの霊園を直接運営しています。この2つにも本堂があり、同様に通夜や葬儀を行うことができます。
お寺でのお通夜や葬儀について興味がある方は證大寺に相談してみてはいかがでしょうか。
證大寺について詳しくは
證大寺:https://shoudaiji.or.jp/
證大寺 江戸川:https://edogawa2.eitaikuyou.life/
森林公園 昭和浄苑:https://higashimatsuyama2.eitaikuyou.life/
船橋 昭和浄苑:https://funabashi2.eitaikuyou.life/
まとめ
お通夜は訃報を聞いて駆けつけることになるので、参列者しやすい時間設定にする必要があります。一般的に18〜19時に始まるのは就業後に参列できるようにするため、20〜21時に終わるのは翌日にも響かない時間に終わらせるためとされています。お通夜への参列でやむを得ず遅刻することになった場合は、遺族に失礼にならないように配慮しましょう。また喪主や遺族は、葬儀社のサポートがあるもののやるべきことは意外と多くあります。滞りなく終わらせるためにも、やるべきことを事前に知っておくのが大切といえるでしょう。