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納骨の費用を徹底解説!お墓に納骨する際にかかる費用と安く抑える4つの方法

お墓

葬儀等には参列した経験があっても、施主として納骨を行った経験はないという方も多いでしょう。そこで納骨の際にはどのような費用が必要になってくるのか、費用を抑える方法とそのデメリットなどを解説します。さらに納骨の流れについても紹介していきます。

目次
●お墓に納骨する際にかかる費用
●納骨費用を安く抑える方法
●納骨の流れと準備すること
●納骨式当日の流れ
●納骨先でお悩みなら|證大寺
●まとめ

お墓に納骨する際にかかる費用

お墓に納骨する際にかかる費用

お墓に納骨する際にかかる費用は、お墓がある場合とない場合で大きく異なってきます。お墓がない場合は、まずはお墓を用意する費用が必要になるからです。またお墓がある場合でも、彫刻料や納骨式の費用などが生じます。どのような費用がかかるのか、その内訳を見ていきましょう。

お墓の費用

お墓がなく用意しなければならない場合は、どのようなお墓にするかによって大きく費用は変わってきます。新しくお墓を建てる場合は墓石代や墓地使用料などが必要で、費用の相場は150~200万円程度とされています。一般墓以外の代々継承しないお墓を選ぶ場合は、納骨堂だと80万円程度、樹木葬だと65万円程度が費用相場とされています。

彫刻料

彫刻料とは墓石に故人の戒名などを彫ってもらう費用のことです。先祖代々のお墓でも新しく建てた場合でも必要であり、4~5万円程度が相場とされています。
納骨堂の場合は、彫刻料不要という場合がほとんどです。樹木葬の場合は墓碑としてプレートをたてるケースが多く見られます。プレート費用は初期費用に含まれている場合と別途になっている場合がありますが、費用相場は1~20万円とされています。相場に幅があるのは、樹木葬を行う霊園や墓地の考え方によって、またプレートのデザイン等によって費用が変わってくるためです。

納骨の作業費

納骨の作業費

墓石の下にあるカロートに遺骨を納めてもらうのにも費用が必要となります。遺族で行うこともできるものの、墓石を動かすことになるので、実際には石材店などに作業を依頼することがほとんどです。作業費の費用相場は5,000~1万円程度が目安とされています。樹木葬の場合も同程度の費用が必要となることがあります。納骨堂の場合は、納骨スペースに遺骨を納める形となるので、一般的には納骨作業費は不要となります。

納骨式にかかる費用

納骨式とは、お墓に埋葬する際に行う儀式のことをいいます。僧侶にお墓まで来てもらい、墓前で読経や焼香を行うという儀式です。また納骨式の後に参列者で会食を行うのが一般的です。納骨式の費用はどのくらいの規模で行うかによって異なりますが、以下でその内訳と相場を紹介します。

会食や引出物

会食や引出物

納骨式の費用相場が規模によって異なる一因として、会食や引出物の費用があります。参列する人数が多いと費用も嵩んでいきます。会食の費用相場は1人あたり3000~1万円程度が目安とされています。また引出物は1人ずつではなく1家族に1つ用意することが多く、1家族5,000円程度が相場とされています。たとえば20人程度が参列する場合は、会食費には10万円程度(5,000円×20人分)、引出物が10家族分で5万円程度(5,000円×10家族分)、合計15万円程度が必要となります。

お供え物など

納骨式では施主は、線香、ろうそくなどのほかにお供え物を用意することになり、この費用も必要となります。お供え物は供花のほか、果物やお酒、丸餅などを供える場合が多いです。ただし地域や宗派によって違いがあるので、事前に菩提寺等に確認しておくようにしましょう。また宗派によっては卒塔婆供養を行うこともあります。卒塔婆は3000円~が相場となっています。

お布施

納骨式では僧侶に墓前にきてもらうので、お布施を包む必要があります。菩提寺との関係にもよりますが、納骨式だけの場合、お布施は5万円程度が目安とされています。このほか墓地とお寺が離れている場合は、別途で御車代を用意します。また納骨式後に会食を催す場合で、僧侶が参加しないケースでは御膳代も包むようにします。
納骨式と同時に開眼供養や年忌法要などを行う場合は、僧侶へのお布施はその分をプラスして包むことになります。

納骨の費用を安く抑える4つの方法

納骨の費用を安く抑える4つの方法

さまざまな理由から、納骨にかかる費用を安く抑えたいという場合もあるでしょう。以下ではその方法を説明します。ただしデメリットもあるので、それを踏まえた上でどのようにするのか選択するようにしましょう。

(1)納骨式をコンパクトにする

納骨式は親族や親しかった友人などにも参列してもらうことが多いですが、最近では葬儀と同様に納骨式も家族だけなど少人数で行うことも増えてきています。参列者が少なければ、会食等の費用を抑えることができます。また家族だけで行う場合は、会食や引出物も省略するケースもあります。ただし家族だけなど納骨式をコンパクトにする際は、事前に親族に相談して了承を得ておいた方が、後で揉めごとが起こらずにすむでしょう。同時に納骨式に参列しなかった方には、式後に挨拶状を送るなどの配慮も必要です。

(2)永代供養墓を選択する

(2)永代供養墓を選択する

お墓がない場合、もっとも大きくかかる費用がお墓の費用です。納骨堂や樹木葬は新たにお墓を建てるより費用が抑えられますが、それでもそれなりの額が必要となってきます。
お墓の費用を大きく抑えるには、合祀型の永代供養墓を選択するという方法があります。この場合の費用は5~30万円程度が相場で、納骨堂や樹木葬などと比較しても安価ですませられます。ただし合祀型は他人の遺骨とまとめて共通のお墓に埋葬するというものなので、後で改葬してお墓を作ろうと思っても、一度納骨すると遺骨を取り出すことができなくなります。

(3)散骨する

散骨もまた、お墓の費用を抑えるための方法となります。散骨は遺骨を粉砕して山や海に撒くという自然葬で、現代では供養方法のひとつとされています。お墓を購入する必要がなく管理費等もかからないため、費用を抑えられる方法といえるでしょう。ただし遺骨が残らないため、散骨したことを後で悔やむケースもあります。さらにまだ一般的ではないという理由から、親族に理解されず不満が出るなどのデメリットもあります。
散骨は撒いてはいけない地域がある、遺骨をパウダー状になるまで粉砕しなければならない等の制限があるため、専門の業者に依頼するのが一般的です。費用相場は、海洋散骨で船をチャーターして遺族が乗船する場合は20万円程度が目安とされています。また遺族が散骨に立ち会わず、すべて業者に委託する場合は3~5万円程度が費用相場とされています。

(4)手元供養する

納骨自体を行わず、遺骨を自宅等に保管して手元供養するという方法もあります。故人を傍で感じられることから注目を集めている方法です。手元供養の方法は、火葬場で引き取った骨壺のまま保管することもあれば、手元供養用の骨壺に移して供養する、祭壇などを作って供養するなどさまざまです。骨壺の費用は、手元供養用ミニ骨壺は数千円、大きなサイズのもので数千~数万円程度です。祭壇などを作っても10万円以下ですませることもでき、費用もあまりかかりません。ただし手元供養をする人がいなくなったらどこかに納骨することになり、当面の費用は抑えられても、いずれは幾ばくかの費用が必要となります。

納骨の流れと準備すること

納骨の流れと準備すること

納骨の一連の流れを以下で紹介します。納骨に関する手続きや納骨までに決めること、用意するものなど、意外とやるべきことが多いので注意してください。

納骨先を決める

まずはどこに納骨するのかを決めます。先祖代々のお墓にするのか、新しくお墓を建立するのか、納骨堂や樹木葬などにするのか、納骨先を決定します。納骨先を決める際は、親族等に相談するのが無難です。特に納骨堂や樹木葬など新しいタイプのお墓を選ぶ場合、親族等が納得せず揉めごとになる場合もあります。相談という形で事前に話をして、理解を得るようにしましょう。

納骨時期を決める

納骨の時期には、特に決まりはありません。一般的には四十九日法要と同時に行うことが多いですが、百箇日法要や一周忌、三回忌など遺族が集まる法事の機会に行われることもあります。また「新しいお墓ができるまで」「気持ちの整理がついてから」などタイミングを計って納骨時期を決めることもあります。家族や親族とよく話し合って、いつ納骨するのかを決めるようにしましょう。
また納骨時期が決まったら、僧侶や石材店などと打ち合わせをして依頼し、具体的な日にちを決定します。

納骨に必要な書類を用意する

納骨の際には、火葬場から発行された埋葬許可証が必要となります。誰の遺骨かを明確にするための書類で、これがないと納骨できません。また納骨先となるお墓の使用許可証も必要です。納骨前に2つの書類を用意しておくようにしましょう。

納骨式の案内を行う

納骨式にだれに参列してもらうかを決め、参列者に日時の案内を行います。その際には、納骨式後の会食の有無など、当日の流れをあらかじめ伝えておくようにしましょう。またお墓の開眼供養や年忌法要等をあわせて行う場合は、その旨も連絡するようにします。最近は親族を呼ばずに家族だけで行うケースも増えていますが、そんな場合は納骨式終了後に挨拶状を郵送するようにします。

納骨式当日の流れ

納骨式当日は、参列者が集まった後にまず施主が挨拶を行います。その後に僧侶の読経となり、石材店のスタッフがカロート(納骨室)に遺骨を納骨します。再度、僧侶による読経となり、参列者は順番に焼香をしていきます。これで一連の儀式は終わり、納骨後の会食を行います。

納骨先でお悩みなら|證大寺

納骨先でお悩みなら|證大寺

写真:江戸川区にある證大寺

證大寺は、東京都江戸川区にある浄土真宗大谷派の寺院です。お寺の墓地のほか、埼玉県と千葉県で昭和浄苑という霊園を直接運営しています。一般墓はもちろん永代供養墓や樹木葬、納骨堂などがあり、納骨先の選択肢が豊富です。また過去の宗旨宗派不問で入ることができ、ペットと一緒に入れる区画などもあります。

多彩な納骨先が選べる「證大寺」の納骨事例

お寺ならではの手厚い供養が評判で、相談にも親身に乗ってくれるのが證大寺の特長といえるでしょう。證大寺に相談して納骨を決めた方の事例を紹介します。

「宗旨宗派がわからない」Aさんの例

「宗旨宗派がわからない」Aさんの例

写真:森林公園の昭和浄苑にある樹木葬

Aさんは父親を亡くし、その納骨で相談に来ました。Aさんの父親は次男で、先祖代々の墓はないとのこと。またこれまで父親もAさん自身も宗教に関心がなかったため、宗旨宗派もわからない状態だったそうです。證大寺は生前の宗旨宗派は不問であることが決め手になりました。また樹木葬や納骨堂などさまざまな形の納骨先が選べることで、経済状況にあわせた納骨先を選ぶこともできたといいます。一周忌には無事、納骨されました。

「墓じまいして新たな墓を」Bさんの例

「墓じまいして新たな墓を」Bさんの例

Bさんの場合は先祖代々のお墓はあるものの、遠方でお墓参りに行きにくい状況でした。母親を亡くして納骨を考えたものの、遠方では満足にお参りできないため、墓じまいをして新たなお墓を建てることにしました。さまざまな候補があったものの、残された父親が車椅子生活であることを考慮して、バリアフリーの墓地がある證大寺を選択しました。三回忌には新しいお墓に納骨することができました。

納骨にはさまざまな悩みが生じることがあります。そんな時は證大寺に相談してみてはいかがでしょうか。
證大寺:https://shoudaiji.or.jp/

證大寺 江戸川:https://edogawa2.eitaikuyou.life/
森林公園 昭和浄苑:https://higashimatsuyama2.eitaikuyou.life/
船橋 昭和浄苑:https://funabashi2.eitaikuyou.life/

まとめ

まとめ

納骨は故人にとっても遺族にとっても節目となる供養なので、手続きや注意点をよく知った上で準備を進めるようにしましょう。また納骨にはさまざまな費用が必要ですが、目先の費用にばかり囚われないように注意しましょう。費用を抑える方法はありますが、デメリットもつきものです。あとで悔いが残ることがないよう、熟考して適切な判断をしてください。

納骨の費用に関する監修
仏教人生大学 講師
梅原 博

PROFILE
1973年に真宗大谷派にて得度。真宗学は大谷大学にて学ぶ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。真宗大谷派名古屋別院では法話講師を務めている。

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