納骨堂でトラブル?!後悔しないための基礎知識と対策を解説

お墓の購入を考えた際、比較的費用が抑えやすい納骨堂を候補として考える方も多いでしょう。納骨堂は近年人気が高まっていますが、一般的なお墓とは異なる部分もあるため、トラブルが発生することもあります。どのようなトラブルが起こりがちなのか、またトラブルを防ぐための対策について解説していきます。
目次
●納骨堂とは
●納骨堂で起こりうるトラブル
●費用に関するトラブル事例
●運営や管理に関するトラブル事例
●契約に関するトラブル事例
●その他のトラブル事例
●納骨堂でのトラブルを避けるための対策
●證大寺の納骨堂
●まとめ
納骨堂とは
納骨堂とはお墓の一種で、遺骨を収蔵するスペースが設けられた屋内施設です。納骨堂にはロッカー型や仏壇型など、さまざまなタイプのものがありますが、費用が比較的抑えられることで注目が集まっています。そのほかアクセスのよい場所にあることが多い、天候にも左右されずお参りできる、永代供養付きの場合は後継ぎの心配がないなどのメリットがあることも、納骨堂が支持される理由となっています。
納骨堂のタイプについて、メリットやデメリットなどをリンク先の記事でも詳しく説明していますので、参考にしてください。
https://shoudaiji.or.jp/baton/post642/
納骨堂で起こりうるトラブル
メリットが多い納骨堂ですが、利用者が増えるに連れ、納骨堂に関するトラブルも増えてきています。ではどのようなトラブルが起こっているのでしょうか。
費用に関するトラブル事例
納骨堂の費用相場は20〜150万円程度と幅があります。これは地域や立地条件による違いのほか、納骨堂のタイプや収まる遺骨の数などによっても相場が変わってくるためです。納骨堂は一般墓より費用が抑えやすいとされるものの、それなりの金額が必要となります。そのため費用に関するトラブル例も多くみられます。
予想外の費用が掛かった
納骨堂の初期費用は、区画を利用する利用料と永代供養料がセットになっている場合がほとんどです。納骨堂の購入する際は、初期費用にだけ目が行きがちですが、ほかにも費用がかかるケースもあります。たとえば年間管理費が必要な施設があるほか、納骨する段階で法要料や戒名料や銘板彫刻料などが追加でかかる場合もあります。予想外の費用とならないよう、追加費用の有無や法要の制約などについても契約前に確認するようにしましょう。
建物の修繕費を請求された
納骨堂は建物なので、老朽化が進むと修繕費用が必要となります。施設によっては分譲マンションのように修繕費用を年間管理費などで積み立ててまかなうようにしているところもありますが、修繕時に利用者が分担して負担させる契約となっている場合もあります。メンテナンス費用の項目について契約書にどのように記載されているか確認しておきましょう。
運営や管理に関するトラブル
納骨堂は管理体制などによって、お参りの規則など独自のルールを設けている場合も多いです。どのようなルールとなっているのか、事前に確認しておきましょう。また管理が不十分なためルールを破る利用者を制御できず、利用者間のトラブルが起こることもあります。納骨堂のルールだけでなく、管理会社の体制についても調べておきましょう。
お参りに制約がある
納骨堂のルールの中で、一般墓ともっとも違いがありがちなのがお参りの方法です。ルールの内容は納骨堂によって異なりますが、基本的に開園時間しかお参りできません。そのほかお供え物に制限があることや、線香やろうそくを使用できないケースもあります。どのようなルールがあり、そのルールに納得できるかどうか考えてから、どの納骨堂にするのかを選ぶようにしましょう。
ゆっくりお参りできない
自動搬送式の納骨堂でよく見られるトラブルに、「ゆっくりお参りできない」というものがあります。自動搬送式だと多くはお参りを参拝室で行うことになります。そのためお彼岸やお盆の季節などは混み合ってしまい、満足にお参りできないということもあります。参拝室が何室あるのか、繁忙期にはどのような混み具合になるかを事前に確認するようにしましょう。
契約に関するトラブル事例
契約に関するトラブルは、購入者が契約書をよく確認していなかったため起こることがあります。また反対に、契約書に明記されていない項目があったり、曖昧な表現があったりするなど、契約内容の不備によるトラブルも発生しています。
個別安置期間について説明が不十分
納骨堂は遺骨の個別安置期間が決められていて、その後は合祀墓に埋葬されることが多いです。個別安置期間は納骨堂で一律となっている場合もあれば、同じ納骨堂でもプラン等によって異なる場合もあります。安置期間について把握できていなかったり説明が不十分だったりすると、意に沿わず合祀されてしまう可能性があります。いったん合祀されると、改葬などで遺骨を取り出したくてもできなくなるので、念入りな確認が必要です。
納骨できる人数に制限があった
納骨堂は収容する遺骨の数が決まっていて、契約数を越えた納骨はできないのが一般的です。通常のお墓と同じ感覚で購入して、あとから契約数を増やそうとしても無理な場合もあります。あらかじめ入る人数を決めてから契約するようにしましょう。
その他のトラブル事例
その他のトラブルとしては、災害によって納骨堂が倒壊した、納骨堂が倒産したという例があります。地震や火災など災害はいかんともし難いものの、倒壊や消失となると遺骨も失われることになってしまいます。このほか経営破綻で倒産した例もあり、運営者を変更して経営が引き継がれなければ、新たな納骨先を見つけねばならなくなります。
納骨堂でのトラブルを避けるための対策
トラブルを避けるには、契約前する前にその納骨堂について詳しく調べることが大切です。以下を参考に、安易に契約せず熟慮するようにしましょう。
契約前に確認すべきこと
契約時に契約書を見るのではなく、契約前に契約書をもらうようにしましょう。契約書には契約内容や規約などが書かれているので、事前に細かい規約まで必ず目を通すようにします。特にお参りの形式については一般墓と違うことも多いので、納得できる規約であるか確かめましょう。また曖昧な点や不明点があれば、必ず質問しましょう。その際、口頭での確認だけとなるのは避けるのが無難です。その後に言った言わないの争いになることもあるので、書面で回答を貰うようにしましょう。
■料金体系の確認
納骨堂の契約では、施設使用料、永代供養料、管理料などの項目が含まれることが一般的です。合算金額だけを見るのではなく、その内訳についても確認しましょう。また追加費用が発生することがあるのか、それがどのような場合なのかなどについても、契約書を読んで把握するようにします。記載が不十分で不明瞭な料金体系だと、後に予期せぬ出費を招くことになりかねないので注意しましょう。
■契約内容が適切か確認する
永代供養の定義や期間、供養方法などについても具体的に明記されているか確かめます。さらに将来的なトラブルを見越して、移転や閉鎖時の補償内容や代替措置について事前に明記されているかも確認しておくとよいでしょう。
墓じまいする際には事前に親族間で話し合うこと
いまあるお墓の管理が難しい、後継ぎがいないなどの理由で「墓じまい」する人が増えています。墓じまいで取り出した遺骨の改葬先として、納骨堂が選ばれるケースも多くあります。納骨堂は費用が抑えやすいといわれていますが、先祖代々の墓で遺骨の数が多いと費用が過多になってしまう場合もあります。また納骨堂に改装したことで、一般墓と同様の方法でお参りできないなどで、親族で揉めごとが起こったケースもあります。墓じまいして納骨堂に改装する場合は、事前に親族間で十分な話し合いを行うようにしましょう。
信頼できる納骨堂の選び方
信頼できる納骨堂を選びたいなら、複数の納骨堂を比較検討するのもよい方法です。また同じ納骨堂でも平日と休日の両方で見学するなど、実際の利用状況を確認しておきましょう。
契約の不明点を照会した際の、信頼に値する対応であるかも重要です。そのほか利用者の評判や口コミを調査し、実際に利用した人々の満足度や課題点も把握します。さらにいえば運営会社の信頼性を確認することも重要です。長期運営の実績があるか、財務状況が安定しているかなどを調べるようにします。
證大寺の納骨堂
写真:證大寺(江戸川)の屋内納骨堂
東京都江戸川区にある證大寺は、最寄り駅から徒歩10分程度とアクセスのよい場所にあります。證大寺にも納骨堂があり、立地条件だけでなく丁寧な供養でも人気を集めています。
證大寺の納骨堂は1人用区画のほか、夫婦などで入れる2人用区画、家族区画(最大8名)などがあり、ペットも一緒に入ることができます。また家族だけで参拝できる個別礼拝堂が設けられていて、ここでお参りする場合は礼拝堂まで僧侶の手で丁寧に遺骨を運んでくれます。これは「機械ではなく人の手で大切に運ぶことにこだわった」という住職の考えから行われているものです。
トラブルなく安心、墓じまいの相談も
證大寺には納骨堂のほか、一般墓や樹木葬などのお墓もあります。いずれも清掃が行き届いていて、四季の花々が咲くなど心地よい空間になっています。またお墓の相談にも親身にのってくれるのも證大寺の特徴といえるでしょう。お墓の種類が多いので、納骨堂を探していた方が樹木葬に惹かれてそちらを選んだということも。また先祖代々のお墓の墓じまいで、遺骨が多くて悩んでいた方が證大寺に相談したところ、さまざまな提案をしてもらえ、改葬先として證大寺を選んだという方もいます。故人への供養は手厚く、現世を生きる人々には親身に応える。そんな證大寺の姿勢から、トラブルに発展した例もありません。納骨先を探している方は、證大寺に相談してみてはいかがでしょうか。
詳しくは下記のリンク先をご参照ください。
證大寺 江戸川:https://edogawa2.eitaikuyou.life/
森林公園 昭和浄苑:https://higashimatsuyama2.eitaikuyou.life/
船橋 昭和浄苑:https://funabashi2.eitaikuyou.life/
まとめ
納骨堂は費用が抑えられるなどメリットがたくさんあるため、近年人気が高まっています。死後の安住の地とするためにも、トラブルは回避したいものです。それにはどんなトラブルが起こりうるのか、どんな対応策があるのかを知っておくことが大切だといえるでしょう。後悔しないためには安易に契約を交わさず、細々とした箇所まで確認するなど、事前の努力を怠らないようにしてください。