浄土真宗の分骨についての基礎知識|分骨の考え方・手続き・費用まで解説

浄土真宗は、日本で信徒数が多いとされる仏教の宗派です。仏事などは他宗派とは大きく異なるものは少ないものの、浄土真宗の教義として独自性があるといえます。中でも「分骨」は他の宗派と特に違う意味合いを持っています。
目次
●浄土真宗の分骨
●浄土真宗の分骨で必要な手続き
●浄土真宗の本廟収骨の時期
●本廟収骨を依頼する際の注意点
●浄土真宗の分骨でよくある質問
●浄土真宗 證大寺|分骨のご相談
●まとめ
浄土真宗の分骨
浄土真宗でも遺骨を分骨し、お墓とは別に分骨した遺骨を本山に納めるという習慣があります。しかし浄土真宗の信徒でも、この習慣をご存知ない方もいるのではないでしょうか。そこで浄土真宗の分骨について解説していきます。
分骨する目的
そもそも分骨とは、遺骨を分けることをいいます。一般的に分骨する目的は、分けて家族や親族それぞれ別に供養する場合のほか、一部を手元供養したい場合などになります。しかし浄土真宗では、1箇所に納骨する場合でも喉仏の骨を分骨し、「本山」に収めるということもあります。これは、大谷派では「真宗本廟収骨」と呼ばれるもので、江戸時代頃から脈々と受け継がれてきております。
浄土真宗における分骨の考え方
ではなぜ浄土真宗では、分骨して本山に納める伝統があるのでしょうか。それは宗祖である親鸞聖人の御影像のもとに収めることで、真宗の法義相続と本廟護持を願い、「倶会一処」の浄土に還るという教義のためです。また分骨した遺骨を本山に収めることで、親先祖へ感謝するだけでなく、親先祖からわたしにかけられた願いを再確認する大切な機会となるとも考えられています。ちなみに真宗大谷派では本山である真宗本廟(東本願寺)への「真宗本廟収骨」、親鸞聖人の墓所である大谷祖廟(東大谷)への「大谷祖廟納骨」を行うことができます。また本願寺派では西本願寺の「大谷本廟」へ収骨することができます。
浄土真宗の本廟収骨では喉仏の骨を納骨する
浄土真宗の本廟収骨で、喉仏の骨を納めるのには理由があります。喉仏とは、脊柱の一部である軸椎(じくつい)と呼ばれる第2頸椎のことをさします。中心が空洞で独特な形状から「仏様が座禅を組む姿」に似ているため、喉仏の骨を大切に扱うようになったとされているからです。浄土真宗以外でも、骨上げの際は最後に喉仏の骨を骨壺に収めるなど大切に扱われています。ちなみにこの喉仏は、男性の喉にみられる「のどぼとけ」とは異なるものです。喉仏は甲状軟骨という軟骨で、火葬によって消失し、取り出すことはできません。
浄土真宗の分骨で必要な手続き
本廟収骨で分骨したい場合も、その他の理由で分骨する場合と同様に分骨証明書が必要となります。火葬時に分骨する場合は、火葬場に依頼すると分骨証明書を発行してもらえ、通常の骨壺のほかに喉仏の入った小さな骨壺を用意してくれます。
分骨証明について詳しくは、リンク先の記事を参考にしてください。
https://shoudaiji.or.jp/baton/post801/
浄土真宗の本廟収骨の時期
通常の納骨と同様に、本廟収骨の時期についても特に決まりはありません。一般的には一周忌や三回忌などに行うことが多い傾向がありますが、いつ収めてもよいとされています。本廟収骨したい場合は、遺族がタイミングを計って手続きをとるようにしましょう。
本廟収骨を依頼する際の注意点
分骨した遺骨を本山に収骨してもらうには、菩提寺に相談して行うことになります。直接、本山で手続きするのではなく、浄土真宗の末寺に取り次いでもらうのが基本です。
浄土真宗の分骨でよくある質問
浄土真宗で分骨を行った場合に、よくある質問をまとめましたので参考にしてください。
分骨後の法要はどうすればいいの?
分骨して本廟収骨したからといって、法要を行わなくてよいというものではありません。それぞれの墓所等で法要を行うのが一般的です。また本廟収骨と関係なく、複数のお墓に分骨して納骨した場合は、両方で法要を行ってもよいですが、いずれか一箇所で法要を行うだけでもかまわないとされています。
浄土真宗だと必ず分骨しなければならないの?
浄土真宗だからといって、必ず分骨して本廟収骨するわけではありません。特に京都から離れた地域では分骨しないケースもよくみられます。大切なのは「本廟収骨しよう」「本廟収骨したい」という気持ちを持つことでしょう。故人が浄土真宗を深く信仰していた場合などは、分骨して本廟収骨することをおすすめします。
分骨後に遺骨を家に保管してもいいの?
分骨して本廟収骨するまでの期間、遺骨を自宅で保管してもいても問題はありません。本廟収骨をせず分骨して手元供養する場合も、家で保管してかまいません。ただし日本は高温多湿なため、適切に保管しないとカビが発生するおそれがあります。風通しの良い場所においてカビ対策をする、直射日光が当たらないようにするなど保管の方法には気をつけましょう。
浄土真宗 證大寺|分骨のご相談
写真:江戸川区にある證大寺の僧侶と檀家
證大寺は東京都江戸川区にある浄土真宗の大谷派のお寺です。分骨をして東本願寺へ本廟収骨したい場合、證大寺に縁がある方に対して取り次ぎを行っています。まずは相談してみましょう。
またお墓が遠方にあるなどの理由で、分骨して供養したい場合の相談も受け付けています。證大寺はお寺にある墓地のほか、埼玉と千葉に2つの昭和浄苑という霊園を直接運営しています。いずれも一般墓のほか樹木葬などお墓の種類がさまざまありアクセスも良好なため、東京近郊で納骨先を探している方には最適といえるでしょう。過去の宗旨宗派不問で入ることができるため、浄土真宗でなくても納骨することができます。本廟収骨はもちろん、分骨について悩みがあれば證大寺に相談してみてはいかがでしょうか。
證大寺について詳しくはこちらをご覧ください。
https://shoudaiji.or.jp/
證大寺 江戸川:https://edogawa2.eitaikuyou.life/
森林公園 昭和浄苑:https://higashimatsuyama2.eitaikuyou.life/
船橋 昭和浄苑:https://funabashi2.eitaikuyou.life/
まとめ
浄土真宗大谷派というものはなく、浄土真宗の真宗大谷派です。
正式名は「真宗本廟収骨」です。これは法義相続すなわち親鸞聖人の功徳と教えの恩徳を謝念し受け継いでゆくとするもので、あわせて我々門徒の真宗本廟(東本願寺)を護持してゆくとするものです。
「大谷祖廟納骨」は、どちらかといえば、親鸞聖人を慕い偲びて御縁を結ぶ納骨となり、浄土真宗では、喉仏の骨を本山に収める真宗本廟収骨という伝統があります。これは法義相続すなわち親鸞聖人の功徳と教えの恩徳を謝念し受け継ぎ門徒の真宗本廟(東本願寺)を護持してゆくものです。「大谷祖廟納骨」を通して親鸞聖人を慕い偲び、御縁を結ぶ納骨となるでしょう。